新人さん必見!!毎日10分の振り返りを習慣にしよう

就職して4ヶ月程度経過し、いろいろな業務が始まっている方も多いと思います。
疲れて帰ってきて、すぐにごはんを食べてお風呂に入って早く寝たい!!と思っている人も多いでしょう。
でも日勤後の過ごし方が特に新人さんの間は大切なんです!

ここからは新人さんの間、特に重点を置いて勉強するべきおすすめポイントをご紹介します。
疲れていても、少しだけでもいいのでその日のうちに振り返りをしましょう。
日々の振り返りの積み重ねが半年後に生きてきますよ〜♪

自宅で疲れて帰ってきてから、そんなにたくさん勉強することは難しいですよね。
なので、要点を絞って振り返りや勉強をすることをおすすめします。

復習するべきこと3つ

①受け持ち患者さんについての疾患や関連する疾患・治療・一般的な看護を調べる
②自分の1日の行動を振り返る
③優先順位の立て方を振り返る

この3つさえできていればOKです。
そして、毎日全てをしようと思うとしんどくなって続かないので、「今日はこれ!」とポイントを絞ってするのがいいですよ^^

受け持ち患者さんについての疾患や関連する疾患・治療・一般的な看護を調べる

その日の受け持ちの患者さんの疾患を再度確認する
一般的な治療方法、管理方法を調べる
そしてその患者さんの個別性に合わせて看護ケアを変える

課によってよくある疾患は異なりますが、メジャーな疾患は必ず勉強しましょう。
学生の間に勉強していたと思いますが、国家試験が終わって忘れてしまったという人もいると思います。
そんな人は日々復習しながら知識を習得しましょう。

空き時間に復習することもできますが、私は空き時間は病院でしかできないことに時間を割くことをおすすめします。
(例えば採血練習、物品の配置を覚える、部署でよく使うものの名称をメモするなど)

また、今は看護業界でも残業にかなり厳しくなっています。
「調べてきてね」と先輩から伝えるのは、時間外労働とみなされることになり、伝えないようにと通達がある病院もあります。
絶対に必要な知識でも、新人さんに「調べてきてね」と強くは言えないのです。
「何も言われないからいいや〜」と勉強をサボってしまうと、疾患の基礎知識がなく治療方針についてや使用している薬剤についてなど何の疑問も持たずにケアをすることになります。
これはとても危険です。

社会人は学生と違っていちいち説明されたり、指導されたりすることはありません。
自分で自発的に必要だと思ったことは学習する必要があります。

自分の1日の行動を振り返る

私はうまくいかなかったな〜という日はノートに時系列に1日の行動を書き出していました。
そこで、何にどれだけ時間がかかったのか、何が原因でうまくいかなかったのか、原因を考えます。
特に新人の間は何をするにも時間がかかるので、私が新人のときは自分がケアに何分かかるのかをチェックしていました。
例えばNSTモニターを装着するまでに何分、バイタル測定に何分、清拭に何分などです。
自分が何分かかるか予測して、実際に何分かかったのかを見ます。
予測した時間内に終わらないのであればどうして終わらなかったのかを考えます。
自分の予測が甘かったのであれば、時間の確保が必要ですし、普段より時間がかかっているのであれば、原因を探し改善します。

毎日余裕がなく精一杯ですが、受け持ち人数が少ない間に自分の処置にかかる時間を把握しておくと、受け持ち人数が増えたときでもケアの計画を練りやすくなりますよ!

優先順位の立て方を振り返る

複数受け持ちを始めるようになれば、優先順位をつける必要があります。
この優先順位の立て方が本当に難しい!!
新人さんの初めての課題はこの優先順位の立て方にあることがほとんどです。

実習では基本的に1人受け持ちで、1人の患者さんにゆっくりしっかり関わることができましたが、臨床ではそうはいきません。
複数の患者さんの訪室をするために、そして必要な情報を確実にスピーディーにとるために、回診の順番を決めます。
急に入院が来たり、受け持ち患者さんの状態が変化したり、処置が急に入ったりと計画を立てていても変更になることが多いです。

計画を立てながら行動しても、変更になることも多いので、その都度優先順位を考えながら、再度計画を立て直します。
毎日この繰り返しです。
優先順位の考え方は繰り返し練習することで習得されます。
初めからうまくできることはないので、何度も試行錯誤しながら、また先輩にアドバイスをもらいながら積み重ねていってください。

余談:処置と対応が重なってしまった場合

そして新人さんが一番悩むであろう、同時にするべきことが重なってしまった時、例えば処置中にナースコールが鳴ったらどのように対応しますか?

    1. 処置が終わってからナースコールの対応をする
  1. ナースコールの対応を誰かにお願いして処置につく
  2. 処置を誰かにお願いして、ナースコールの対応をする

多くはこの3つのどれかの対応になるかと思います。

では、実際にどのようにすればよいのか?
それは処置の内容やナースコールの内容によって変わってきます。
じゃあどうすれば!?
となりますが、最初は自分で考えてもわからないことが多いでしょう。
その場合はリーダーに
「今〇〇の処置についているのですが、〇〇さんからナースコールが鳴って、どちらの対応をすればいいのかわかりません」と伝えましょう。

え!?それでいいの?
となるかもしれませんが、いいのです。
どちらを優先したらいいのかなんてまだわからないんですから。
そんなときは遠慮せずリーダーに頼ったらいいんです!
実際に私も新人さんにはそのように伝えて指導しています。

そして、リーダーから指示をもらったら、必ずしてほしいことがあります。
それは、なぜリーダーはそのような判断をしたのか、後で確認することです。
これがとっても重要!これさえできていれば最初はOKです。

何を根拠に、リーダーがどのような判断をしたのか、参考になりますよね。
処置内容やナースコール対応の内容によって、どのように対応するかは変わります。
最初はわからないと思いますが、毎回どのように判断するのかを確認することで、こんなときにはこっちを優先する、急ぐもの、急がないものが徐々にわかってきます。
最初から優先順位が決められなくても全く問題ないので、何を基準に考えているのか、どうしてそのような判断をしたのかは必ずチェック!!
ある程度慣れてくると、自分で徐々に判断できるようになります。

業務時間内では、なかなかゆっくり振り返ることができないと思うので、自宅に帰ってから落ち着いて振り返る時間を作ると、整理できます。
また、余裕があれば振り返った内容をまとめておくといいでしょう。
どうしても疲れてできない場合は、先輩に聞いた優先順位のポイントだけでも振り返って整理しておきましょう。

10分だけでもいいので毎日振り返りをしよう

毎日毎日仕事に行くだけで精一杯なことも多いでしょう。
そして、日々何事もなく終えることに一生懸命で、なかなか自分の行動をゆっくり振り返ることも難しいかもしれません。

ただ、新人の間は「知らなくて当たり前」で許される貴重な時間です。
わからないことは「わかりません」と伝えると先輩が教えてくれますし、知らないからといって怒られることもありません。
(何度も同じことを指導されると怒られることもあると思いますが…)

毎日の振り返りと自己学習をするのとしないのでは
半年後、1年後に大きな差が出ます。

また、勉強している後輩と勉強していない後輩では、成長スピードが全く違います。
口には出しませんが、よく勉強したり振り返りをしている後輩はわかります。

今後の自分のために、疲れている中でもほんの10分でもいいので、振り返りや勉強する時間を作ってください。

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