バースプランなんて特にない?提出する前にコレだけ読んで!!

助産師
助産師
バースプランを書いてきてください

 

妊婦検診でこのように言われて戸惑ってしまった方必見です。

そもそもバースプランって何?書くことなんて特にない…

そう思って白紙で病院に提出する前に読んでもらえるとうれしいです。^^

そもそもバースプランって何?

バースプランとはそのままの意味ですが、出産するにあたっての考え方、要望を書いてもらうことです。

今は多くの病院で採用されていて、大体妊娠30週〜35週の間に提出してもらうことが多いと思います。

 

なんでバースプランが必要なの?

なんでバースプランを書いてもらっているか。その理由は

①自分で産む!!という意識づけのため
②出産について家族と話あう機会になるため
と個人的には思っています。順番に解説します。

①自分で産む!!と意識づけのため

そんなの当たり前じゃないの…?と思うかもしれません。

しかし、中々この意識づけができていない人もいます。

私たち助産師、医師はもちろん一人一人の出産に対してどうしたら順調に経過するか、どのようにしたらなるべく楽に過ごせるかを考えています。

しかし、私たちができることはあくまでもサポートだけです。

出産するあなたが産む!という意識がないと、サポートすることができないのです。

「いいようにしてもらったら…」という受け身の姿勢かなと感じたら、ぜひバースプランを考えながら自分で産む!という意識を持ってもらえたらと思います。

初めての出産の方は特に、不安があると思います。

経産婦の方も上の子の時とは違うかな?という心配もあるでしょう。

みなさん状況は違えど、それぞれ不安はあるものです。

不安は合って当然だと思います。

ただその前に、出産の時にこうしようとか、夫にはこうしてもらおうとか、事前に出産について考えることで心の準備ができます。

心の準備をしていると、不安が少しでも軽減できます。

②出産について家族と話し合う機会になるため

出産についてあなたは家族とどの程度話をしてきましたか?

そしてどれぐらい細かく話し合いをしましたか?

「出産の時に何をして欲しいのか全部言っています!」という方もいれば、

「夫が忙しくてそんなに話合っていないかも…」という方もいるでしょう。

そんな時にバースプランは役立ちます。

立ち会い出産をするのか?しないのか?
夫には何をして欲しいのか?
夫は陣痛の間、妻にどのように接しようと思っているのか?
ここの認識がずれていると、出産の時に思っていたのと違う!!
こんなはずじゃなかった!となります。
そうならないためにも考えてもらうことをおすすめしています。
そうは言っても何を書けばいいのかわからないよ…
そう感じる方もいるかもしれません。

でも難しく考えなくて良いんです!!

haru
haru
どんな出産にしたいか?
出産の時にしたいこと、して欲しくないこと
陣痛中の過ごし方

産後の育児について

 

この4つについて書いてもらえればバースプランはバッチリです♪

どんな出産にしたいか?

例えば無痛分娩で産みたい、立ち会い出産はしないで1人で産みたい…などです。

出産に対する考え方は人それぞれなので、あなたがどうしたいかをしっかり考えて欲しいです。

出産の時にしたいこと、して欲しくないこと

したいことの例は、出産の後に赤ちゃんと2人で写真を撮って欲しい、好きな音楽をかけて欲しいなどです。

逆にして欲しくないことは、自分が抱っこするまで、夫に赤ちゃんを抱かないで欲しい、会陰切開をなるべくしないで欲しいなどです。

ただ内容によっては病院の規定でできないこともありますし、赤ちゃんやお母さんの出産後の状態によって全て叶えるのはむずかしいこともあります。

陣痛中の過ごし方

陣痛中の過ごし方は痛みの感じ方にもよりますし、無痛分娩かそうでないかによってかなり変わってきます。

音楽をかけながら過ごしたり、なるべく好きな楽な体勢で過ごしたい、アロマを使ってリラックスしたいなど人によって様々です。

どうしたらいいかわからない場合は、その時々の状況を見て助産師が「この姿勢はどうですか?」と提案するので、言われた姿勢で過ごしてみるのもいいかもしれません。

 

産後の育児について

母乳育児をなるべく頑張りたい!という方もいますし、仕事になるべく早く復帰するためにミルクメインでしたいという方もいます。

また退院後の過ごし方を考えておくことも大切です。

妊娠中は出産のことで頭がいっぱいで考える余裕もないと思っている方が多いと思います。

しかし、出産はゴールではなく、あくまで出発地点です。

出産後のサポートの有無の重要性についてはかなり長くなるので、また別記事にしようと思いますが、妊娠中からどのように子育てしていくのか?という環境を考えておくことも大切です。

わざわざ書くなんてめんどくさいことするな…

そう感じている方もきっといるでしょう。

実際に患者さんからめんどくさい!と言われたこともあります。

でもなぜ病院がめんどくさいとわかっているものを患者さんにお願いするのか?

家で時間をかけて考えてもらって、助産師と書いた内容について話をするのか?

それは、出産を前向きに捉えて欲しい、もっと自分の体に目を向けて欲しい、もっと家族と話をして欲しい。

妊娠・出産・育児と【今】だけでなくこれからのことをイメージして具体的に考えて欲しい。

そんな思いがあるからです。

母子の安全を最優先にするため、内容によってはできないこともありますし、残念ながら全て思うようにはいかないと思います。

それでも時間を作って考えることはかけがえのない大切な時間になると思っています。

いろいろ考えたけど、特にないや…

そんな人もいるでしょう。

いろいろ考えて話し合った結果、特にない。余裕がないかもしれないし、母子の安全が第一優先でと思っている。

その場合はもちろんそれでOKです。

しっかり出産や育児について考えたり、家族で話合ったり、そんな時間が作られたのなら、バースプランの意義はあると思います。

あなたが妊娠・出産・育児について少しでもプラスに考えられたのなら幸いです♪

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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